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(3)排出油の回収
排出油の回収作業を行う場合は、排出油の種類、性状、拡散に伴う油層厚の変化の状況、経時変化の状況、気象・海象等の状況に応じ次の回収方法のうち最も有効、適切な方法をとる。
・油回収船、油回収装置等を使用して回収を行う機械的回収
・油吸着材、油ゲル化剤、高粘度地回収ネット等の資機材を使用して回収を行う物理的回収
・ひしゃく、バケツ、半切りドラム缶、バキュームカー等を使用して回収を行う応急的、補助的回収
なお、これらの方法をとる場合には、次の点に留意する。

 

?油吸着材を使用する場合、未回収のものが拡散すると航行船舶の推進器にからみついたり、油回収船のポンプを詰まらせたりすることがあるので、回収を容易にするため、オイルフェンスで囲まれた海面内で使用する等、その使用・回収方法について事前に十分検討し、投入したものは確実に回収する。

 

?油ゲル化剤は、型式承認品等技術上の基準に適合するものでなければ使用してはならない。

 

?高粘度油及び経時変化によりエマルジョン化した排出油の回収は、高粘度油回収ネット、清掃船により回収を行うことが効果的であるが、ひしゃく、バケツ、半切りドラム缶、バキュームカー等による回収を併用する事も有効である。

 

 

 

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